リアル接客の醍醐味を
生配信で拡張
 foove+で増強した
“食”の販売促進

写真左:木村倫子氏 写真右:代表取締役 川尻ひとみ氏

株式会社ウイン企画

業種
イベント企画・運営業
導入時期
2025年11月
活用目的
体験価値をライブ配信で届け、ファンを増やす

POINT この事例のポイント

  • リアル接客の“ライブ感”を、そのままオンラインへ拡張
  • タグ埋め込みだけで、自社ECにライブコマースを導入
  • リアルとオンラインを循環させ、継続購入・ファン化を促進

株式会社ウイン企画は、物産展や食品販売で培った“売る力”をデジタルへ展開するため、ライブコマースサービス「foove+」を活用したライブコマース施策を推進。生産者の想いや商品の背景をリアルタイムで伝えることで、単なる価格訴求ではない“体験型の販売促進”を実現しました。リアルイベントとオンライン配信を組み合わせながら、継続購入やファン形成につながる新たな顧客接点を構築しています。

導入の背景

価格競争では伝わらない“物産の価値”

1989年に誕生したウイン企画は「販売促進」を軸に事業を展開する人材派遣会社です。起点は大手家電メーカー製品の販売支援ですが、創業以来“どうやって魅力的にモノを売るか”を基本哲学としてきました。

現在は全国各地の物産展や食品などの販売促進をメインに手がけています。店頭での実演販売、試食、イベント運営など、40年近くにわたって“人が介在することで価値を伝えるノウハウ”を積み重ねてきた川尻氏は「その場で実演して見せる、会話しながら伝える。そういった体験を通じて販売できるのが私たちの強みです」と話します。

しかしオンラインEC市場の拡大により、その前提が揺らぎました。

株式会社ウイン企画 代表取締役 川尻ひとみ氏

 「価格で比較されると、どうしても安いほうが選ばれてしまう。そこでは私たちの価値が出しにくいと感じていました。特に物産は、単純なスペックではなく“背景”が重要です。生産者の思いやストーリーまで含めて伝えないと、本当の価値にはなりません」(川尻氏)

そこで同社では、食育などのイベントと産地直送を融合した生産者と消費者をつなぐ体験型の産直ECサイト「Sukuwell(スクウェル)」を2023年9月にオープン。木村氏は「農業体験なども含めて価値を届け、“モノ”ではなく“コト”として伝えることを大切にしました」と振り返ります。

採用のポイント

タグを埋め込むだけで自社サイトでのライブコマースが可能に

その延長線上で検討したのがライブコマースでした。「大阪のおばちゃんたち」を自称する川尻氏や木村氏の販促トークは人間味に溢れ、生配信の高揚感と相まってアピール拡大に寄与できると考えたからです。ただし、初期の取り組みは順調ではありませんでした。

「最初に使ったプラットフォームでは台本が細かく決められていて、それを覚えて進める必要がありました。準備の負担も大きく、これでは続かないと思いましたね。加えてアパレルやコスメの視聴者が大半で、食や農産物への関心が高いわけではない。そのズレは不満でした」(川尻氏)

こうした経験を踏まえて出会ったのが、「foove+」の前身サービスであるNTTスマートコネクトの「foove」です。fooveは2022年から食に特化したライブコマースサービスとして、生産者のストーリーをリアルに伝える体験を提供してきました。

ウイン企画ではまず最初に、大阪市の大規模商店街で実施した愛媛県の物産イベントでfooveを活用。「みかん詰め放題のイベントでは愛媛県の農家に来ていただき、みかんを説明しながらその場で配信しました。配信を見ていた方が“さっき見ていました”と会場に来てくださるなど、リアルとオンラインがつながる感覚がありました」と川尻氏は話します。

ここで手応えを得た同社にとって転機となったのが2025年7月にスタートした後継サービス「foove+」です。最大の特徴は、自社ECサイトにタグを埋め込むだけで導入できる手軽さ。従来のライブコマース導入には「システム構築が煩雑、配信準備の負担がかかる、成果の可視化が難しい」といった壁がありましたが、foove+はこれらの課題を解消する形で設計されています。さらに、スマートフォンだけで配信できる簡便さや企画支援まで含めたワンストップの仕組みも整備しています。

「自分たちのサイトにそのままライブコマース機能を組み込めるので導線がとてもシンプルですし、何よりSukuwellにお客様を集められる効果は大きい。foove+は、自分たちのやりたいことによりフィットしていると感じました」(川尻氏)

foove+による配信イメージ

導入の効果

リアルとオンラインが“循環”する販売促進へと進化

2025年には九州地区の販促キャンペーンでfoove+を活用しました。木村氏は、foove+によって販売の質が変わったと語ります。

「実際、配信中に注文が入ることもあり、農家の皆さんにとても喜んでいただけました。まさに私たちが目指している、継続的に購入してもらう形が実現できたと感じています。リアルとネットの両方で販売しながらファンを増やす循環をつくるためにも、ライブコマースは入口として非常に効果的です」(木村氏)

川尻氏は、使い勝手の良いfoove+がライブ特有の価値を再認識させてくれたと話します。

「販促の現場ではその場の会話や空気感が重要です。もともと私たちはアドリブを得意としていますから、ライブ感がファンにつながると確信しています。NTTブランドで国内サービス、サポートも充実していたことも安心感がありました」(川尻氏)

株式会社ウイン企画 木村倫子氏

今後の展望

NTTグループの信頼感とともに広がる販路

今後はfoove+を活用した取り組みを拡大したいと川尻氏は話します。

「自治体によっては売りたい商品はあるのにどう発信すればいいかわからず、埋もれてしまっているケースが多いのが実情です。農家自身も“作ることはできるけど売れない”とよくおっしゃいます。実際にはとても美味しくて質の高いものでも、生産者が高齢で発信が難しいこともあります。だからこそ、自治体と連携しながら魅力的な商品をPRしていきたい。そうした取り組みには、foove+は相性がいいと考えています。さらにNTTという名前があることで、視聴者や購入者だけでなく農家や自治体にも安心感が生まれます。Sukuwellだけだと認知度が低くても、NTTスマートコネクトと一緒となると一気に信頼が高まり、自治体とスムーズに話が進む点はメリットです」(川尻氏)

そのうえで川尻氏は、食育とクロスした新たな展開にも期待を寄せます。

「都会の子どもたちは、真空パックのトウモロコシが当たり前だと思っています。そう考えると、食べ物がどうやってできているのかに興味を持ってもらうことが大切です。foove+は販売ツールではありますが、そこに体験を掛け合わせることでさらに可能性が広がるはずです。商品を買うだけでなく、食の背景や価値を知る機会にもつながりますから、いずれは食育の要素も取り入れていきたいですね」(川尻氏)

単なる販売チャネルではなく、関係性を生み出す基盤へ。foove+の仕組みにより、ライブコマースの可能性が花開こうとしています。これからもNTTスマートコネクトはfoove+を通じて、事業者のライブコマース活用促進と視聴者との継続的なエンゲージメント構築を支援してまいります。

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