News Releaseニュースリリース

2000有珠山噴火のインターネット中継をサポート

2000年4月6日

NTTスマートコネクト株式会社

インターネット利用者数も急激に伸びつづけ、テレビ、新聞と並んでメディアとしての影響力ももち始めています。
平成12年3月31日に突如大噴火をおこした有珠山噴火に対してもさまざまなホームページが最新状況やライフライン情報の提供を行ないましたが、地元のテレビ局など一部のホームページから情報を得ようとする人が殺到したため、膨大なアクセスを処理しきれない状況が発生しました。
そこで、MBS(毎日放送)、HBC(北海道放送)では、市民の混乱を防ぐために新たなインターネットからの情報の発信方法を検討、大量のアクセスにも快適なコンテンツ配信の実現に実績とノウハウがあるNTTスマートコネクトに協力を依頼されることになりました。
NTTスマートコネクトでは災害時であることを優先して即座に対応をし、大阪にある弊社データセンターを利用し、参加各社、協力各社とともにて有珠山の噴火状況のリアルタイム中継など、市民に有益な情報発信のサポートを行なっています。
今後もNTTスマートコネクトは、いっそう生活に密着した存在として成長するインターネット、情報流通を支え、情報の送り手と受けての双方に有益なプラットフォームサービスを提供していきます。

なお、今回の取り組みの参加企業と内容は以下の通りです。

■参加企業

HBC(北海道放送)
MBS(毎日放送)
エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト(株)
マイクロソフト(株)

協力/サイバー関西プロジェクト
リアルネットワークス(株)
日本SGI(株)
(株)道新メディック

■協力体制の内容

    1. HBCが有珠山のテレビ映像を撮影し、インターネット用の映像に変換
    2. マイクロソフトが Windows Media による映像配信用機材の一部を提供し、機器のセッティングに協力
    3. HBCが、インターネット用に変換した映像を札幌市内のアクセスポイントに伝送
    4. 道新メディック(Aurora-Net)、マイクロソフト(MSN)が回線使用に協力
    5. 大阪に届いた映像を、MBSのサーバーから配信
    6. リアルネットワークスが画像配信ライセンスを提供(3/25~5/10)
    7. 日本SGIがサーバー機器を提供(3/25~4/4)
    8. サーバースペースと機器の設定・管理等をNTTスマートコネクトが担当

協力体制の構築を、MBSとNTTスマートコネクトが担当しています。

■協力の成果

災害発生地域からインターネットで情報を配信するためには、地元のホームページへのアクセス環境を改善することが考えられますが、これは災害が発生して混乱している地域で解決することは困難です。

そこで別の回線を使って地元の情報を他の地域に送り、情報配信の拠点を変える方がベターであると考えました。

今回は、有珠山の映像を北海道以外の地域(大阪)から配信する方法を探りましたが、今後の災害時にも重要な情報を余裕のある他の地域に送り、そこから配信する事が出来ることを実証しています。

有珠山のインターネット中継は、下記ホームページで確認できます。
●HBC:http://www.hbc.co.jp/
●MBS:http://mbs.co.jp/

【本件に関するお問い合わせ先】
NTTスマートコネクト株式会社
冬廣、市橋
TEL:06-4797-8870
E-mail:info@nttsmc.com